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荒 克之*; 海老根 典也
電気学会マグネティックス研究会資料 (MAG-01-55), p.1 - 6, 2001/03
原子炉圧力容器の経年劣化とその磁気的な手法による非破壊計測評価について述べ、それを実現していくうえで重要な課題の一つである「磁気問いかけ」で材料のヒシテリシス磁化特性を同定するという困難な問題を「磁気測定」と「磁界解析」との関係で議論し、それにかかわる研究開発課題についてレビューした。原子炉圧力容器は強磁性を示す低合金鋼で作られており、長期間の供用中に中性子の照射を受け機械的特性が劣化するとともに、その磁気的特性も変化する。そこで圧力容器鋼の磁気的特性の変化を非破壊的に測定し、その結果から圧力容器の材質劣化を評価しようとするのが磁気問いかけ法であり、そこでは磁界解析の支援が必要となる。
荒 克之*; 海老根 典也
電気学会マグネティックス研究会資料 (MAG-00-182), p.23 - 31, 2000/09
原子炉構造体の経年変化の非破壊計測評価の研究の現状を原研及び日本AEW学会の活動を中心にレビューした。原研では、原子炉圧力容器鋼の磁気的性質と機械的性質に良い相関があることに基づき、磁気問いかけ法が提案され、関連して圧力容器肉盛溶接部厚さ測定法、増分透磁率測定法が研究されている。また、日本AEM学会では、ラウンドロビン試験により、人工的に劣化させた鋼材のヒステリシス磁化特性、バルクハウゼン雑音測定などを行い、有効性を確認している。
坂佐井 馨; 荒 克之; 伊藤 博邦; 岸本 牧; 片桐 政樹; 松村 克巳*
MAG-93-9, p.71 - 76, 1993/01
Co-Fe-Si-B系アモルファス線の磁界センサへの適用性を調べるため、その常温から4.4Kまでの交流磁化特性を測定した。その結果、Co-Fe-Si-B系アモルファス線は、飽和磁束密度及び保磁力とも多少増大するものの、常温と同様、十分良好な特性を有していることがわかった。さらに、このアモルファス線を用いてフィードバック付きマルチバイブレータ型磁界センサを試作し、その低温下での動作性能を調べた。その結果、試作したセンサは常温から6Kまで、磁界範囲-1Oe~+1Oeで十分な感度及び出力直線性を有することがわかった。